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去勢・避妊(不妊)手術について
手術の目的
最近では手術の目的が、望まれない繁殖から病気の予防という意味合いに変わりつつあります。多頭飼育や自由に外出してしまう猫にとっては繁殖を予防することが大切ですが、子供を産ませないと病気になりやすいという迷信(?)や、病気でもないのに手術をすることに抵抗があり、手術を躊躇するという方が多いようです。しかし、メスの場合は手術によるメリットも多く、また早期に実施することで効果も高いことが知られているのでしっかり考えてみて下さい。
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手術のメリット・デメリット
メリットは、メスの場合は卵巣子宮の病気、乳腺腫瘍の予防が期待できます。手術により卵巣または卵巣と子宮が摘出されますから、その病気にはなりません。
また、猫では発情期の夜中の鳴き声がなくなり、犬では発情期の行動異常や出血時のわずらわしさやオス犬の欲情がなくなります。
犬の乳腺腫瘍の発生率は手術時期が初回発情前で0.5%、2回目の発情前で1割弱、2歳半以降では4割位というデータがありますが、性成熟していない初回発情前の手術については成長面、技術面などで議論があります。
オスの場合、睾丸を摘出する手術ですので、睾丸の病気がなくなります。また、”オスらしさ”である攻撃性や尿マーキング行動が減ります。しかし、攻撃などの問題行動には様々な原因があり、しつけに変わるものではなく、去勢手術によりすべてが解決するわけではありません。
犬の場合、オスのホルモンによる加齢性疾患である、前立腺肥大や肛門周囲腺腫や会陰ヘルニアになりにくくなります。猫の場合、攻撃性の低下やテリトリー意識の低下から外で他の猫とケンカをして伝染病に感染する可能性を減らすことができます。しかし、外出することでケンカを仕掛けられたり、交通事故に遭うことがあるため、できるだけ室内で飼ってあげた方がよいでしょう。
デメリットは発情によるストレスや性欲がなくなり、肥満になりやすくなること。これは、適正なカロリー管理でコントロールできる範囲です。まれにホルモン失調性の皮膚疾患、メス犬では尿失禁が起きることがあります。
手術は全身麻酔を行いますのでリスクを伴いますが、麻酔事故や手術手技の人為的なミスの発生率は0.01%です。(当院は術中はあらゆるモニターを装着して管理しております)前もってワクチン接種を受け、診察も受けて健康状態や体調を確認して手術にのぞみましょう。
手術時期については猫で6〜12ヶ月齢くらい、犬でも12ヶ月齢前後が適当と思われますが、メス犬では発情中や発情後1〜2ヶ月間は卵巣子宮が活動しており出血しやすいのでなるべく避けた方がいいでしょう。
将来に関わることなので、犬猫を飼い始めたら獣医師に相談し、決断してあげましょう。
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